3年ぶりのJ1の舞台で、開幕から2勝1分と非常に良いスタート切った清水エスパルス。その中で、今季からサイドバックに初挑戦している23歳のDFが目覚ましい働きを見せている。昨年阪南大から加入したプロ2年目の高木践だ。
身長は173cmと高くないが、高い身体能力や走力を生かして高校・大学から昨年までセンターバックを主戦場としてきたが、J1での戦いや彼の将来を考えて、今季は右サイドバックにコンバートされた。それは高木自身も望んだことであり、昨年まで同ポジションで高いパフォーマンスを見せていた原輝綺が名古屋に移籍した中で、原が背負っていた70番を高木本人が熱望して引き継いだことも、強い覚悟を表わしている。
次の新潟戦でも右SBとして先発して攻守に大活躍。この試合ではとくに空中戦の強さが目立ち、セットプレーで競り勝つ場面を連発。45+2分に右CKから放ったヘディングはGKのファインセーブに阻まれたが、そのこぼれ球がカピシャーバの先制ゴールにつながった。さらに67分には左SB山原怜音のクロスを高木がファーサイドで折り返し、乾貴士にピタリと合わせて決定機を演出。これは惜しくもDFの好守に阻まれたが、決まっていれば2試合連続のアシストだった。
水曜に行なわれた3節広島戦では、システムが3バックに変更されたことに伴い、3バックの左センターバックとして先発。ここでは1対1の守備の強さやカバーリングで持ち味を存分に発揮し、昨季J1で最多得点だった広島をセットプレーからの1失点だけに抑える堅守に貢献した。さらに終盤には左サイドからスピード豊かな攻撃参加していくタフさも見せた。
とくに70番を譲り受けた原からは、サッカーIQの面も含めて多くのことを学んできた。
「(原は)本当にどれだけ良いプレイをしても追いつかない存在だと自分は思っています。あの人から学ぶことはもっともっとあると思いますし、まだまだ全然追いつけてないと思うので、もっともっと練習から細かなところまで意識してやっていきたいと思います。アシストももっともっと増やしていきたいです」(高木)
今季の清水にとって原の移籍は不安要素のひとつだったが、その穴を感じさせない働きを後継者が早々に見せていることは非常に大きい。原と同様に複数のポジションをこなすユーティリティ性を備えていることも、4バックと3バックを併用する秋葉忠宏監督にとって頼もしいところだ。
控えめな言葉が多い選手だが、緊張感のある3試合を経て「とくにポジショニングは試合を重ねていくにつれて、すごく良くなってると思っています。攻撃に出るタイミングも慣れてきたというか、少しずつわかってきたかなと感じてます」と手応えを口にする。
ただ、それに続けて新たな挑戦が楽しくなってきたかと問うと「いや、まだそこまでは来てないです。精一杯です(笑)」と高木は答えた。だが見守る側としては、彼の伸びしろの大きさが楽しみでしかない。
Reported by 前島芳雄
身長は173cmと高くないが、高い身体能力や走力を生かして高校・大学から昨年までセンターバックを主戦場としてきたが、J1での戦いや彼の将来を考えて、今季は右サイドバックにコンバートされた。それは高木自身も望んだことであり、昨年まで同ポジションで高いパフォーマンスを見せていた原輝綺が名古屋に移籍した中で、原が背負っていた70番を高木本人が熱望して引き継いだことも、強い覚悟を表わしている。
新たなポジションで初のJ1とは思えない大活躍
そして、国立競技場で開催された東京Ⅴとの開幕戦でさっそくスタメンの座をつかみ、いきなり40分の北川航也の決勝点をアシストして見せた。その際に右サイドの裏に飛び出したタイミングが抜群で、クロスも非常に冷静かつ正確。J1リーグに出場するのは初めて、国立という緊張感の高まる舞台で、しかも初めてサイドバック(以下:SB)として公式戦に出た選手とは到底思えないプレーだった。次の新潟戦でも右SBとして先発して攻守に大活躍。この試合ではとくに空中戦の強さが目立ち、セットプレーで競り勝つ場面を連発。45+2分に右CKから放ったヘディングはGKのファインセーブに阻まれたが、そのこぼれ球がカピシャーバの先制ゴールにつながった。さらに67分には左SB山原怜音のクロスを高木がファーサイドで折り返し、乾貴士にピタリと合わせて決定機を演出。これは惜しくもDFの好守に阻まれたが、決まっていれば2試合連続のアシストだった。
水曜に行なわれた3節広島戦では、システムが3バックに変更されたことに伴い、3バックの左センターバックとして先発。ここでは1対1の守備の強さやカバーリングで持ち味を存分に発揮し、昨季J1で最多得点だった広島をセットプレーからの1失点だけに抑える堅守に貢献した。さらに終盤には左サイドからスピード豊かな攻撃参加していくタフさも見せた。
最高の手本となった先輩に追いつくために
ここまでの働きを見るかぎり、SBをやり始めたばかりの選手とは思えない吸収の早さを感じさせる。本人は「何の知識もなく始めて、まだ本当に言われるがままやってるという感じです」と言うが、求められたことに真摯に取り組む素直さや思い切りの良さ、それを可能にする運動能力と技術を彼が備えていることは、昨年から十分感じとれていた。とくに70番を譲り受けた原からは、サッカーIQの面も含めて多くのことを学んできた。
「(原は)本当にどれだけ良いプレイをしても追いつかない存在だと自分は思っています。あの人から学ぶことはもっともっとあると思いますし、まだまだ全然追いつけてないと思うので、もっともっと練習から細かなところまで意識してやっていきたいと思います。アシストももっともっと増やしていきたいです」(高木)
今季の清水にとって原の移籍は不安要素のひとつだったが、その穴を感じさせない働きを後継者が早々に見せていることは非常に大きい。原と同様に複数のポジションをこなすユーティリティ性を備えていることも、4バックと3バックを併用する秋葉忠宏監督にとって頼もしいところだ。
控えめな言葉が多い選手だが、緊張感のある3試合を経て「とくにポジショニングは試合を重ねていくにつれて、すごく良くなってると思っています。攻撃に出るタイミングも慣れてきたというか、少しずつわかってきたかなと感じてます」と手応えを口にする。
ただ、それに続けて新たな挑戦が楽しくなってきたかと問うと「いや、まだそこまでは来てないです。精一杯です(笑)」と高木は答えた。だが見守る側としては、彼の伸びしろの大きさが楽しみでしかない。
Reported by 前島芳雄