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【取材ノート:琉球】「去年の自分を変える」覚悟。庵原篤人が挑む飛躍の2年目

2025年2月6日(木)


「1点しか取れなかった去年の自分を変えたい」。

そう語るのは、今年琉球2年目を迎えるFW庵原篤人だ。
大卒ルーキーでプロデビューを果たした昨年は、32試合(先発8試合)に出場し、第26節の鳥取戦で待望のJリーグ初ゴールをマークした。
しかし「もっと点を奪いたかった」と吐露する庵原は、シーズン開幕直後の怪我で出場機会を減らしたことも影響し、思ったようにゴールの数を伸ばせなかった。


「やっぱり怪我をしてしまったら何もできない。怪我をしない体づくりが一番の課題」。
そう実感した庵原は今オフ、地元静岡で坂道や階段を活用した徹底的なフィジカルトレーニングを実施。「静岡には走る環境がたくさんあるので、そこで1か月間しっかり鍛えました」と語り、怪我に強い体づくりに注力した。

そして心機一転、黒髪だった髪を染めてヘアチェンジ。それは単なる気分転換ではなく、「見た目を変えることで自分の意識もリセットする」ためだ。
「1点を10点に変えたい。それくらい去年とは違う自分を見せたい」と強い覚悟を持って新シーズンに挑む。

脚力とスタミナを活かした二度追いやプレスバック、そして相手DFの裏を狙う背後への抜け出し――それが庵原の持ち味だ。
「自分には身長はない。でも、自分にしかない武器がある。それをどれだけ出せるかが勝負だと思っている」。

今年はチーム内にライバルが多い環境。だからこそ、自分の強みを最大限に発揮する必要があると考えている。
「まずは競争に勝つこと。守備から攻撃への切り替えで、どれだけ自分が一発の動きでゴールに貢献できるかが重要になると思う。決定的な場面で顔を出せるように頑張ります」。

そう力強く語った庵原は、昨年よりもさらに自分の存在をチームに示すシーズンとなるだろう。

Reported by 仲本兼進