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2月4日に行われたU-20日本代表とのトレーニングマッチ。45分を3本戦って1-3と敗れたが、アンカー起用の山中麗央が期待に応えた。
2本目の12分、山中が中盤の底から高い位置へプレス。相手のビルドアップをかっさらい、ショートカウンターの起点となる。最後は三田尚希がゴール前のこぼれ球を押し込んだ。
「自分が入るからには、運動量では負けたくない。攻撃でいっぱい顔を出して、守備もどんどん前から行くのは自分だからできること」
まさに運動量を生かしてゴールに絡んだ形。3日前の松本大学戦でも相手の縦パスを奪い、そのままGKの頭上を抜くロングシュートを決めた。攻撃においても広範囲に顔を出し、「ボールをたくさん触れるポジションなので楽しくやれている」と話す。
昨季までの主戦場は2列目だったが、藤本主税新監督にアンカーの適性を見出された。2試合目の“テスト”を終え、指揮官は「よかった。今後にまた期待できる」と手応えを覚える。
本人からしてもチャレンジに前向きだ。当初はより攻撃的なポジションを望んでいたが、「長いサッカー人生を考えたらプレーの幅も広げられる。自分がそこに入ってチームが良い方向に向かうなら、全然アリだと思う」
コンバートから2試合連続でゴールに絡む活躍。開幕戦でも“アンカー山中”が見られるかもしれない。
Reported by 田中紘夢