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【取材ノート:大宮】アカデミー世代間競争、勃発。ルーキー福井啓太は勝ち抜けるか

2024年12月12日(木)


12月2日、筑波大学ではプロチーム加入内定者合同記者会見が行なわれた。大宮アルディージャ加入内定のDF福井啓太も列席し、大宮のユニホームを着て取材に応じた。プロへの気持ちがますます高まったことだろう。

「率直に、帰ってこれてすごくうれしい。自分が小学校の時に憧れて見ていたJ1の舞台での大宮でプレーしたいと、改めて強く思っています」

大宮アルディージャU18では2年生からセンターバックでレギュラーポジションをつかみ、1学年上の村上陽介と堅陣を築いた。高さがあり前に強い村上とのコンビはバランスも良く、村上も「(福井が)横にいるとすごくやりやすかった」と当時を振り返った。



もっとも、センターバックとしては大きいとは言えない高さについては福井自身も意識はある。「高校の時は、そんなの関係ない、と全部力勝負でした」と思い返すが、よりスペシャルな選手が増える大学ではそうもいかなくなった。

「大学で考えるようになりました。自分より背が高い選手、速い選手に対してどういうプレーが一番いいのか、どういうプレーを嫌がるのか。それを常に考えてプレーできるようになったのは、自分にとって大きかったと思います」

ハイボールでは相手がベストの状態で競れないように、その前の地上戦で工夫をしたり、あえて相手にボールを収めさせて、そこに体を入れていく。そうして対人プレーに磨きをかけ、持ち合わせていた足下の技術を生かすことで、プロでの練習参加でも通用するという肌感覚が得られたと自負する。

「開幕からしっかりスタメンを勝ち取って、大宮を勝たせられるような選手になっていきたい」

最終ラインで勃発するアカデミー出身者の世代間競争。その行方が、今から楽しみである。

Reported by 土地将靖