チャンスは作れているものの、ゴールを奪えない。そんなもどかしい状況が続いている。
明治安田J3リーグを戦うAC長野パルセイロは、2試合連続の無得点。前節・福島ユナイテッドFC戦では相手を10人に追い込み、17本ものシュートを放ったが、ゴールをこじ開けることはできず。スコアレスドローに終わり、6試合未勝利となった。
「僕はあれはPKだったと思うし、あれはゴールだったと思う」。
髙木理己監督が挙げた2つのシーン。46分には古賀俊太郎のロングフィードから藤森亮志が抜け出し、ペナルティエリア内で相手に後ろから倒されるも、笛は鳴らず。89分にもゴール前の混戦から近藤貴司が押し込んだが、GKに対するファウルの判定で取り消された。
前々節・ガイナーレ鳥取戦もそうだった。相手がペナルティエリア内で右手でボールを防いだが、PKとはならず。2試合連続で運にも見放され、1点が遠かった。
「運も実力のうちではないけど、運を引き寄せられない何かがある。そこに目を向けない限り、我々は前に進めない」。指揮官が言い訳をするつもりはなくとも、傍から見れば同情せざるを得ない部分もある。
チームは16位と低迷し、残留争いに巻き込まれている。苦境を打破すべく、得点が必要なのは言うまでもない。今週末はホームで松本山雅FCとの信州ダービー。地の利も運もすべてを味方につけ、ゴールをこじ開けられるか。
Reported by 田中紘夢