ジェフユナイテッド千葉がJ1昇格争いのライバルであるレノファ山口と対戦した明治安田J2リーグの第32節。千葉は43分に小森飛絢が先制ゴールをあげ、後半開始早々の51分に追加点を奪ったのが横山暁之だった。ペナルティエリアの左サイドに進入した田中和樹のクロスに、横山がゴール前に走り込んでうまく合わせた形のゴールだった。
今シーズン、藤枝MYFCから千葉に完全移籍した横山は、J2リーグの開幕戦からスタメンで出場。その開幕戦、そして古巣・藤枝との対戦となった第2節と2試合連続でゴールを奪取。しかし、その後は思い切ったミドルレンジのものも含めて決定的なシュートを何本も打っても、GKのファインセーブや守備陣の体を張ったブロックに阻まれ、ゴールを奪えずにいた。多彩なアイデアと優れたテクニックで攻撃を牽引する横山は、自分の役割としてゴールに絡むことが重要と考えていただけに、アシストはあってもゴールを奪えないことに悔しさを感じ続けていた。
それでも、第2節以来の得点をマークした山口戦の試合後に、横山はこんなふうに話した。
「(得点は)素直に嬉しいんですけど、でも、やっぱりあくまでも結果なので。ここまでのパフォーマンス自体も結果がついてこなかったけど、別に悪いものではなかったので、だからこそ今日の結果にも一喜一憂せずに。結果よりも大事なものが本当にたくさんあると思うので、そこを常に意識せずに取り組みたいなと思います。(得点シーンについて)(小森)飛絢が味方のブレ球のシュートのこぼれ球から点が取れるというのは、彼の1つの才能ですし、ああいうのを見ているとやっぱり常にゴール前で足を動かしていなきゃいけないなと思うので、僕も彼から学んで常に足を動かすようにしているんです。左サイドをうまく突破してくれたところから、しっかりゴール前に入って行けたかなと思います」
藤枝では攻撃の中心選手のゲームメイカーとして、攻撃を組み立てながらゴールに絡んできた横山だが、千葉加入後は藤枝とのチーム戦術の違いの中でいかに自分のストロングポイントを発揮し、チームに貢献するか試行錯誤していた。第10節 大分戦の試合後にはその心境を次のように語っていた。
「個人的にはここ最近、あんまり自分自身では納得いくようなプレーができなかったんですけど、でも、その中で今日の試合に関して言えば、しっかり自分自身のメンタルを割り切ってプレーできたので。今後、どういう方向性で自分のメンタルを作っていけばいいのかなというのを、今日の試合でしっかり方向づけられたと思うので、それを継続して今度はやっていけるようにしていくというのが、自分の課題かなと思います。まだ自分の持っているものを100パーセント出し切れていないという感覚は常にあって、その100パーセントのうちの60パーセントくらいしか出せていないなという感覚の中でずっと試合をしてきたんですけど、そのモヤモヤにどう対処していくかというのは今日の試合でしっかりとした方向性を探れたんじゃないかなと思います」
大分戦から5カ月経ち、スタメン落ちも経験したあとの山口戦で、横山は攻撃面の手応えを聞かれると「うーん」と言って少し悩んだあと、自分がスルーパスを複数出すことができた小森との関係性の良さについて話した。取材時の話の内容から独特なサッカー観を持っていることがうかがえる横山。自分の持っているものを千葉ではまだ100パーセント出し切れていないが、彼が試合後に「100パーセント出し切れた」と話す時にはどのようなプレーを見せているのか。そのプレーが見られる試合が早く来ることを願っている。
Reported by 赤沼圭子
今シーズン、藤枝MYFCから千葉に完全移籍した横山は、J2リーグの開幕戦からスタメンで出場。その開幕戦、そして古巣・藤枝との対戦となった第2節と2試合連続でゴールを奪取。しかし、その後は思い切ったミドルレンジのものも含めて決定的なシュートを何本も打っても、GKのファインセーブや守備陣の体を張ったブロックに阻まれ、ゴールを奪えずにいた。多彩なアイデアと優れたテクニックで攻撃を牽引する横山は、自分の役割としてゴールに絡むことが重要と考えていただけに、アシストはあってもゴールを奪えないことに悔しさを感じ続けていた。
それでも、第2節以来の得点をマークした山口戦の試合後に、横山はこんなふうに話した。
「(得点は)素直に嬉しいんですけど、でも、やっぱりあくまでも結果なので。ここまでのパフォーマンス自体も結果がついてこなかったけど、別に悪いものではなかったので、だからこそ今日の結果にも一喜一憂せずに。結果よりも大事なものが本当にたくさんあると思うので、そこを常に意識せずに取り組みたいなと思います。(得点シーンについて)(小森)飛絢が味方のブレ球のシュートのこぼれ球から点が取れるというのは、彼の1つの才能ですし、ああいうのを見ているとやっぱり常にゴール前で足を動かしていなきゃいけないなと思うので、僕も彼から学んで常に足を動かすようにしているんです。左サイドをうまく突破してくれたところから、しっかりゴール前に入って行けたかなと思います」
藤枝では攻撃の中心選手のゲームメイカーとして、攻撃を組み立てながらゴールに絡んできた横山だが、千葉加入後は藤枝とのチーム戦術の違いの中でいかに自分のストロングポイントを発揮し、チームに貢献するか試行錯誤していた。第10節 大分戦の試合後にはその心境を次のように語っていた。
「個人的にはここ最近、あんまり自分自身では納得いくようなプレーができなかったんですけど、でも、その中で今日の試合に関して言えば、しっかり自分自身のメンタルを割り切ってプレーできたので。今後、どういう方向性で自分のメンタルを作っていけばいいのかなというのを、今日の試合でしっかり方向づけられたと思うので、それを継続して今度はやっていけるようにしていくというのが、自分の課題かなと思います。まだ自分の持っているものを100パーセント出し切れていないという感覚は常にあって、その100パーセントのうちの60パーセントくらいしか出せていないなという感覚の中でずっと試合をしてきたんですけど、そのモヤモヤにどう対処していくかというのは今日の試合でしっかりとした方向性を探れたんじゃないかなと思います」
大分戦から5カ月経ち、スタメン落ちも経験したあとの山口戦で、横山は攻撃面の手応えを聞かれると「うーん」と言って少し悩んだあと、自分がスルーパスを複数出すことができた小森との関係性の良さについて話した。取材時の話の内容から独特なサッカー観を持っていることがうかがえる横山。自分の持っているものを千葉ではまだ100パーセント出し切れていないが、彼が試合後に「100パーセント出し切れた」と話す時にはどのようなプレーを見せているのか。そのプレーが見られる試合が早く来ることを願っている。
Reported by 赤沼圭子