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【取材ノート:長野】危機感払拭へ。現体制初勝利の地に戻る

2024年9月24日(火)


クラブ最大の危機と言えるかもしれない。明治安田J3リーグを戦うAC長野パルセイロは、9試合を残して16位と低迷。昨季に記録した過去最低の14位を下回っている。J2昇格プレーオフ圏内に滑り込む可能性も残されているものの、現実的に考えれば残留を争うフェーズだ。

前節もチーム状況を物語るような展開だった。ガイナーレ鳥取とのアウェイゲーム。序盤こそ守備がハマらない時間が続くも、すぐさま修正してペースをつかむ。攻撃も概ねプラン通りに進んでいた中で、36分にPK献上かつ退場者を出して一転。それも自陣でのボールロストから生まれた。

10人に減って以降も奮闘を見せたが、終わってみれば0-2と完封負け。これで5試合未勝利となった。J3・JFL入れ替え戦に回る可能性のある19位とは、勝点3差まで詰まっている。この危機的状況を乗り越えられるのか。


次節は福島ユナイテッドFCとの敵地戦だが、長野にとっては縁起の良い相手でもある。昨季のアウェイゲームでは1-0と辛勝し、髙木理己監督が途中就任して2試合目で初白星。今季のホームゲームでも2-1と競り勝ち、シーズン初勝利を収めた。2つの“初”を挙げて2連勝中と、決してイメージは悪くない。

「(残りの)対戦を見ればほぼ上位としかないので、上を向いてやっていくしかない」と髙木監督。就任初勝利の地で6試合ぶりの白星を持ち帰り、光明を見出せるか。

Reported by 田中紘夢