多くの選手が動いた今年の移籍ウインドー。大宮アルディージャからも、中野誠也(アスルクラロ沼津)や貫真郷(ラインメール青森)らがそのプレーの場を移した。その中で、現時点で最も目立った活躍を見せているのが、ガイナーレ鳥取に移った高柳郁弥と言っていいだろう。
移籍後2試合目の明治安田J3リーグ第24節奈良クラブ戦で初先発を果たすと、いきなり2アシストの大活躍。その後もチームの攻撃の起点となり続けている。チームも高柳の移籍とリンクするように白星を重ね、第28節終了時点で暫定13位と順位を上げてきた。
林健太郎監督は「技術、判断、プレー選択と、うちのチームにはなかった質というものをもたらしてくれた」とべた褒め。中盤でパートナーとなる曽我大地も「彼は攻撃に関してはJ3屈指だと思っているので、彼が気持ちよくプレーできるようなサポートを心がけています」と高柳を盛り立てる。
第28節福島ユナイテッドFC戦でも、ピッチ中央から長短のパスでチームの攻撃を作っていった。公式記録には残っていないが、チーム2点目の富樫佑太のゴールも、高柳が縦に入れたくさびのパスが起点になった。その姿は、今季大宮で調子が上がらなかった時に比べ、実に気持ちよさそうに見えた。
「試合に出てクリアになってきたというか、やることがはっきりし始めて、いいところが見えてきています。逆に課題もはっきりしているので、そこは試合を続けながら向き合っていきたいと思っています」
「(大宮では)がむしゃらにやりすぎていたというか、必死にやることが正義みたいになっちゃって、空回りしていたところもあった。試合に出られなくて、自分なりにいろんな部分で試行錯誤した中で、逆に迷いが生じて良さが消えてしまったりとか、難しく考え過ぎちゃってた部分があった。ここ(鳥取)へ来て、それが整理されたのは良かったことかなと思っています」
福島戦では、何名かオレンジのグッズを手にした観客を目にした。その姿は、高柳の目にも留まっている
「今日も僕が知る限り5~6人来てくれていましたし、SNSでもメッセージを送ってくれるサポーターがいます。チームを離れたのにそういう方がいるのは嬉しいですし、今は鳥取のためではありますけど、そういった方々にもいい結果が報告できるように、頑張らなきゃな、とは思っています」
大宮を離れるという決断に一定の成果が表れた中、オフの進退が気になるところではあるが、先々のことはまたその時に考えよう。
今はただ戦う。鳥取のため、そして、自分のために。
Reported by 土地将靖
移籍後2試合目の明治安田J3リーグ第24節奈良クラブ戦で初先発を果たすと、いきなり2アシストの大活躍。その後もチームの攻撃の起点となり続けている。チームも高柳の移籍とリンクするように白星を重ね、第28節終了時点で暫定13位と順位を上げてきた。
林健太郎監督は「技術、判断、プレー選択と、うちのチームにはなかった質というものをもたらしてくれた」とべた褒め。中盤でパートナーとなる曽我大地も「彼は攻撃に関してはJ3屈指だと思っているので、彼が気持ちよくプレーできるようなサポートを心がけています」と高柳を盛り立てる。
第28節福島ユナイテッドFC戦でも、ピッチ中央から長短のパスでチームの攻撃を作っていった。公式記録には残っていないが、チーム2点目の富樫佑太のゴールも、高柳が縦に入れたくさびのパスが起点になった。その姿は、今季大宮で調子が上がらなかった時に比べ、実に気持ちよさそうに見えた。
「試合に出てクリアになってきたというか、やることがはっきりし始めて、いいところが見えてきています。逆に課題もはっきりしているので、そこは試合を続けながら向き合っていきたいと思っています」
「(大宮では)がむしゃらにやりすぎていたというか、必死にやることが正義みたいになっちゃって、空回りしていたところもあった。試合に出られなくて、自分なりにいろんな部分で試行錯誤した中で、逆に迷いが生じて良さが消えてしまったりとか、難しく考え過ぎちゃってた部分があった。ここ(鳥取)へ来て、それが整理されたのは良かったことかなと思っています」
福島戦では、何名かオレンジのグッズを手にした観客を目にした。その姿は、高柳の目にも留まっている
「今日も僕が知る限り5~6人来てくれていましたし、SNSでもメッセージを送ってくれるサポーターがいます。チームを離れたのにそういう方がいるのは嬉しいですし、今は鳥取のためではありますけど、そういった方々にもいい結果が報告できるように、頑張らなきゃな、とは思っています」
大宮を離れるという決断に一定の成果が表れた中、オフの進退が気になるところではあるが、先々のことはまたその時に考えよう。
今はただ戦う。鳥取のため、そして、自分のために。
Reported by 土地将靖