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【取材ノート:千葉】サポーターと選手の絆が感じられる勝利のパフォーマンス

2024年8月15日(木)
ジェフユナイテッド千葉が苦しんでいる。7月10日開催の天皇杯3回戦では、カテゴリーが上のFC東京を相手に延長戦の末に逆転勝ちしたものの、明治安田J2リーグでは7月6日開催の第23節で清水エスパルスに、7月14日開催の第24節ではロアッソ熊本にいずれも0-2と無得点で連敗した。

J2リーグの中断期間開けとなる一戦の第25節は、横浜FCとのアウェイゲームだったが、千葉のサポーターはホームジャックといってもいいくらいスタジアムに集まり、大声援を送った。その試合で千葉は42分にエドゥアルドが先制ゴールをゲットしたものの、90+1分、90+2分と後半のアディショナルタイムに連続失点。上位進出に向け、J1優勝争いを演じる横浜FCとの試合に向け、千葉は戦力補強も含めてさまざまな準備を行なったが、ショッキングな逆転負けを喫した。そして、続く第26節のファジアーノ岡山戦は、連敗こそ止めたもののスコアレスドロー。勝点を1しか奪えず、J2リーグでは4試合、勝利から遠ざかっている。

試合でチームが苦しい状況の時、千葉サポーターはクラブのスローガンである『WIN BY ALL!!』を叫んで選手を励まし、鼓舞する。そんな千葉サポーターと選手との絆を象徴する試合後の勝利のパフォーマンスが『俺たちジェフ!!』だ。試合後の勝利のパフォーマンスには『勝利のでんぐり返し』、そしてラインダンスのような『オブラディオブラダ』があるが、『俺たちジェフ!!』は選手とサポーターが声をかけ合うという点で、特に絆が感じられる。

2008~2010シーズン、そして2012~2016シーズンまで千葉に在籍し、千葉の応援番組でフリップに『俺たちジェフ!!』を書いたことから、試合後の勝利のパフォーマンスを生むことになったのは谷澤達也さんだ。その谷澤さんは、今シーズン、クラブのイベントで第16節の愛媛戦の際にフクアリに来場。記者席で試合を観戦していたのだが、千葉サポーターの応援の様子も見ていた。

谷澤さんが好きなチャントの1つがいわゆる『アッコちゃん』と言われる、千葉サポーターが歌いながらタオルマフラーをグルグル回したあとに上下に振るものだ。谷澤さんはそのタオルマフラーが回されてスタンドが黄色に染まるのが好きだったようで、その試合で67分過ぎに『アッコちゃん』が聞こえてきた時、思わず谷澤さんを見ると嬉しそうに笑顔になっていた。7-1で千葉が勝ち、谷澤さんが帰る際に筆者のそばを通った時、「『アッコちゃん』がかかった時、嬉しそうでしたね」と声をかけると、谷澤さんはニコニコッと笑った。

フクアリで開催される第27節のいわき戦では、試合が終わった時、サポーターと選手が笑顔になり、『俺たちジェフ!!』が行なわれることを願っている。

Reported by 赤沼圭子