明治安田J3リーグは、約3週間におよぶ中断期間の最中にある。AC長野パルセイロは前節を終えたのち、4日間のオフを経てトレーニングを再開。エースの浮田健誠が「家族にも会ってゆっくりできた。また一から頑張ろうという気持ち」と話したように、各々がリフレッシュして再開に向かっている。
先週末の3日には、第54回長野びんずるに参加。レディースチームも含めてクラブ総出となり、大規模な夏祭りを盛り上げた。サポーターとともに『AC長野パルセイロ連』として踊り、改めて応援されていることを実感できた様子だ。
中断期間で英気を養いつつも、リーグ戦に目を戻せば穏やかではない。順位は16位で、7試合未勝利かつ4試合連続無得点。残り15試合で自動昇格圏内との勝点差は17と、極めて厳しい状況にある。現実的にはプレーオフ出場圏内への滑り込みが目標と言えるだろう。
前節・富山戦は0-2と敗れたものの、光明も見出した。システムを4-4-2から3-4-2-1に戻し、攻撃面が活性化。流れの中で崩し切ってPKを得るなど、得点まであと一歩に迫った。「1点取ればバンバン点が入ると思うし、1回勝てばまた勢いに乗れると思う。まだ全然諦めていないので、中断明けから変わった姿を見せたい」。西村恭史の言う通り、ここからが本当の勝負だ。
Reported by 田中紘夢