まさに“大型”補強だ。明治安田J3リーグに所属するAC長野パルセイロは先月18日、クラブハウス内に製氷機と冷蔵庫を設置。既存の製氷機の老朽化にあたり、新規導入が急務となっていた。それに伴い、今月13日からクラウドファンディングも実施している。
思い返せば1月、新体制発表会でこんな発言が聞かれた。「選手たちのコンディションを維持するために、氷が足りない。大型の製氷機があれば――」。そう話したのは、地元・長野県出身の植木望主務だ。昨季の新体制発表会でも大型ラッピングバスを所望し、それが“言霊”となって実現に至った。
今季も言霊の力を借りて、製氷機の導入が実現。選手のアイシングや飲料に費やす氷を確保すべく、早急に動かざるを得なかった。とはいえクラブを取り巻く経営環境は厳しく、予算を計上していたわけではない。従って、13日からクラウドファンディングで支援を募り始めた。
目標金額は350万円。リターンとして植木主務の『言霊アクリルキーホルダー』をはじめ、サイン入りの公式試合球やユニフォーム、試合前のハイタッチ権などが用意されている。サポーターの支援を受けながら夏場を乗り切り、悲願のJ2昇格をつかめるか。
Reported by 田中紘夢