明治安田J1は6月26日の20節からシーズン後半戦に突入した。意図したわけではないだろうが、後半戦のスタートで上位4チームが激突する展開に。そして4位・神戸と首位・町田の一戦も、2位・鹿島と3位・G大阪の戦いもドロー決着で順位は動かず。そして週末の21節にはこの上位4チームが再び覇権を争うことになる。対戦カードは4位・神戸と2位・鹿島、3位・G大阪と1位・町田だ。
勝点をおさらいすると、首位の町田が勝点40、2位・鹿島と3位・G大阪は勝点38、そして4位・神戸は勝点34。少し離されている神戸は週末の鹿島戦が一つの分岐点になる。勝てば上位戦線に残れるだろうが、負ければ大きく順位を落とす可能性もあるからだ。5位・広島と6位・FC東京が勝点差1(勝点33)に迫っている。そして7位・C大阪と8位・福岡とも勝点差2(勝点32)である。
21節で神戸が鹿島に勝利するためのカギは純粋にゴールという結果だろう。20節の町田戦では13本のシュートを放ちながら、ゴールを奪うことができなかった。ちなみに守備では町田をシュート3本に抑えて完封している。勝点1を勝点3に転じるためには、当然だがゴールを奪うしかない。
町田戦の後、吉田孝行監督はこんなコメントを残している。
「チャンスは作れているが、そこから大チャンスというか、最後の決定機はそこまでなかった。やはり決定機をどんどん作っていくことが大事かなと思う」
昨シーズンは速い攻めからのクロスでゴールを量産できていた。今シーズンも量産できるチャンスは多く作れているが、最後の最後で決めきれない。何かを変える必要があるのかもしれないが、チャンスを作れているという点では何も変える必要はないだろう。大事なことは“迷い”を作らないということだと思われる。
町田戦では、エース大迫勇也がベンチスタートの中で武藤嘉紀、佐々木大樹、宮代大聖らアタッカー陣が流動的に動きながらシュートチャンスは作れた。大迫がピッチに入った後は彼を軸にいつものように攻撃を組み立て、決定機も作れている。昨シーズンよりも攻撃のバリエーションは確実に増えている。佐々木や宮代が「あとはゴールだけ」というのも納得できる内容だろう。
今節の鹿島戦は、なぜ町田戦でゴールが奪えなかったのかという疑問に対して答えを出さないといけない試合である。シュート精度なのか、クロスの工夫なのか、あるいはゴール前での冷静さなのか。佳境を迎えるシーズン後半戦を戦う上でも、いち早く回答を見つけておきたい。そういう意味も含め、今週末の鹿島戦は神戸にとって正念場の戦いになりそうだ。
Reported by 白井邦彦
勝点をおさらいすると、首位の町田が勝点40、2位・鹿島と3位・G大阪は勝点38、そして4位・神戸は勝点34。少し離されている神戸は週末の鹿島戦が一つの分岐点になる。勝てば上位戦線に残れるだろうが、負ければ大きく順位を落とす可能性もあるからだ。5位・広島と6位・FC東京が勝点差1(勝点33)に迫っている。そして7位・C大阪と8位・福岡とも勝点差2(勝点32)である。
21節で神戸が鹿島に勝利するためのカギは純粋にゴールという結果だろう。20節の町田戦では13本のシュートを放ちながら、ゴールを奪うことができなかった。ちなみに守備では町田をシュート3本に抑えて完封している。勝点1を勝点3に転じるためには、当然だがゴールを奪うしかない。
町田戦の後、吉田孝行監督はこんなコメントを残している。
「チャンスは作れているが、そこから大チャンスというか、最後の決定機はそこまでなかった。やはり決定機をどんどん作っていくことが大事かなと思う」
昨シーズンは速い攻めからのクロスでゴールを量産できていた。今シーズンも量産できるチャンスは多く作れているが、最後の最後で決めきれない。何かを変える必要があるのかもしれないが、チャンスを作れているという点では何も変える必要はないだろう。大事なことは“迷い”を作らないということだと思われる。
町田戦では、エース大迫勇也がベンチスタートの中で武藤嘉紀、佐々木大樹、宮代大聖らアタッカー陣が流動的に動きながらシュートチャンスは作れた。大迫がピッチに入った後は彼を軸にいつものように攻撃を組み立て、決定機も作れている。昨シーズンよりも攻撃のバリエーションは確実に増えている。佐々木や宮代が「あとはゴールだけ」というのも納得できる内容だろう。
今節の鹿島戦は、なぜ町田戦でゴールが奪えなかったのかという疑問に対して答えを出さないといけない試合である。シュート精度なのか、クロスの工夫なのか、あるいはゴール前での冷静さなのか。佳境を迎えるシーズン後半戦を戦う上でも、いち早く回答を見つけておきたい。そういう意味も含め、今週末の鹿島戦は神戸にとって正念場の戦いになりそうだ。
Reported by 白井邦彦