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【取材ノート:長野】西村恭史が今季初ゴール。ボックス・トゥ・ボックスの本領発揮へ

2024年6月18日(火)


敗戦の中の光明だった。AC長野パルセイロは明治安田J3リーグ第17節で、いわてグルージャ盛岡に2-3と惜敗。最下位を相手に手痛い結果となったが、この試合で今季初ゴールを決めたのが西村恭史だ。「これまでも決められるチャンスはあっても、なかなか決めきれなかった。これからにとって意味のあるゴールだと思う」と振り返る。


185cmの大型ボランチで、かつては“和製ポグバ”とも称された24歳だ。清水エスパルスから完全移籍に移行した今季は、キャンプより好調を維持。ここまで確固たるレギュラーとして3アシストと活躍してきたが、得点だけが足りなかった。

待望の今季初ゴールはヘディングで仕留める。右サイドから近藤貴司がクロスを上げると、ニアの浮田健誠が相手を釣り出し、その背後でドンピシャリ。長身を生かしたダイナミックな一発だった。

チームとしての1点目を決めると、さらに2点目をお膳立て。古賀俊太郎と山中麗央とのコンビネーションで、4-4-2のブロックの間を縫うように突破していく。その流れで左サイドからの浮田のクロスに飛び込み、豪快なボレーを放つ。一度はGKに防がれるも、こぼれ球を近藤に折り返してアシストとなった。

「今日は僕のところが結構空いていて、思ったより前を向けた。そこから前につけて剥がせれば、一気にチャンスになるとわかっていた」。ビルドアップからゴール前まで絡んだ形は、まさにボックス・トゥ・ボックスの真骨頂だ。この1ゴール1アシストをきっかけに、本領発揮となるか。

Reported by 田中紘夢