2024年6月3日~16日開催の「第50回モーリスレベロトーナメント」(フランス/ブーシュ=デュ=ローヌ)にヴィッセル神戸のDF本間ジャスティンがU-19日本代表の一員として参加している。
この大会は2016年までは「トゥーロン国際大会」の名称で行われ、日本代表は2000年に初参加。翌2001年からアンダー世代の日本代表が参加している。2002年には松井大輔や阿部勇樹らを擁して3位に。2019年は田中碧、旗手怜央、相馬勇紀、三笘薫ら現A代表の選手が参加し、準優勝という好成績を残している。日本を代表する選手への、いわば若手の登竜門的な大会と言えるだろう。
日本は初戦でU-21イタリア代表に3-4で競り負けたものの、続くU-20インドネシア代表戦では4-1と快勝。そしてU-23ウクライナ代表に1-2で惜敗し、6月12日のグループB最終節・U-23パナマ代表戦を迎えていた。
試合前の時点で日本は4位、パナマは3位。両者ともに勝てば2位まで浮上できる可能性を残していた試合は日本が優勢に試合を進めていた。だが、ゴールを奪うことができないまま後半アディショナルタイムへ。このままドロー決着かと思われた90分+3分に日本が劇的ゴールを決めて勝点3を手にした。この決勝ゴールの起点になったのが本間だった。
73分から右SBとしてピッチに入っていた本間。ゴールシーンでは味方とのワンツーでサイドを駆け上がり、中央へクロスを入れる。それをFW塩貝健人(慶應義塾大学)がヘディングで合わせ、最後はFW神田奏真(川崎フロンターレ)が押し込んだ。このゴールで前回王者のパナマを倒した日本はグループBを3位で通過。6月15日に5・6位決定戦でU-23メキシコ代表と対戦することになった。
本間はこの大会に向かう前に神戸の練習場でこんなコメントを残していた。
「今、ここ(神戸)で試合に出られていない中で、代表で試合経験を積めることは大きいです。そこ(代表)で結果を残すことで今後の自分があると思います。代表から戻ってきて、次は神戸で試合に絡めたらいいなと思います」
ルーキーイヤーの本間はルヴァンカップ2回戦のFC今治戦に出場したもののプレータイムは1分だけ。「第50回モーリスレベロトーナメント」ではインドネシア戦の先発出場を含め4試合に絡んでいる(執筆現在)。そしてパナマ戦では勝利につながるクロスを上げるなど結果も残した。次に神戸で出会う本間がどれくらい成長しているか楽しみである。
Reported by 白井邦彦