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【取材ノート:千葉】どんな時も最高の準備を行ない、何よりも勝利を望む岡庭愁人

2024年5月30日(木)
昨シーズンは大宮アルディージャで本来のサイドバックでプレーした岡庭愁人だが、今シーズンは主に右サイドハーフでプレーしている。右サイドハーフのレギュラーには田中和樹がおり、岡庭は交代出場が続いていた。だが、田中の負傷欠場などもあり、スタメンに複数の入れ替えがあった明治安田J2リーグの第14節で初のスタメンとなると、スタメン出場を続けている。

千葉の攻撃ポイントの1つに『ラインブレイク』があり、サイドハーフは重要な役割を担う。いかにタイミングよく前へ飛び出すかが鍵で、その判断がチームに影響を与える。

「いろんなタイミングがあるけど、練習からやっている形が出るなと感じた時に信じて走り出せるかだったり、タイミングを見計らって、感覚を研ぎ澄ませて準備できるかだったりというのが一番のポイントかなと思う。それができて初めて足下へのパスコースが空いたりとか、相手が自分に食いついてきたら、ほかの選手が空いてきたり、FWの縦のコースが空いてきたりするので、自分としては今のやり方は変えなくていいかなと思うし、準備のところがすべてかなと思います」

交代出場の第8節で今季初ゴールをあげると、第16節ではゴールに加えてアシストも記録。献身的な守備に加えて、攻撃でも結果を出している。とはいえ、岡庭が何よりも望むのはチームの勝利で、第16節の試合後にはこう語った。

「ゴールを決めて嬉しかったですけど、勝ちたい思いが強かったので、素直に気持ちを切り替えられました。(試合終了の)笛が鳴るまで頑張ろうと思っていたので。ゴールはもちろん嬉しかったけど、時間を考えるとまだまだできることが多いなと思ったし、とにかく勝てて良かったです」



第17節でチームは0-1で敗れ、試合後の小林監督は「敵陣深くまで進入するシーンはあまり作れなかった」と振り返った。千葉の勝利には敵陣深くまで突破するラインブレイクがやはり重要だ。しっかり準備することを常に考える岡庭の奮闘に期待したい。

Reported by 赤沼圭子