2024シーズンの明治安田J3リーグ開幕を控え、今月11日からトレーニングを開始させた琉球。すでに各ポジションで激しいバトルが繰り広げられている中、FW陣に加わるプロ2年目の岩本翔が早速アピールしている。
練習3日目の13日、今年初めてゲーム形式を実施。ハーフコートでの7対7でツートップの一角に入った岩本は、ゴールに向かう姿勢と動き出しの鋭さを随所に披露し3得点を奪った。ルーキーイヤーの昨年は、大学時代から抱えるケガが癒えぬまま始動日を迎え、約1ヶ月別メニューで過ごしていた岩本。しかし今年は、切り返してゴールを奪いきるシーンを披露するなどキレのある動きを見せている。
約1ヶ月のオフ期間は、讃岐でプレーする兄・和希とともに新シーズンに向けてしっかり準備をしていた。兄弟揃ってプロであり、同じカテゴリーで戦うライバルの存在は「いい刺激を受けています」という。昨季は先発5試合を含む13試合出場もノーゴールに終わった岩本だが、来る新シーズンに向けてうわずる気持ちを抑えることなく自主トレに励み、下半身を中心に鍛錬。迎えた始動日からトランジションの場面で高いアジリティを発揮し、コンディションの良さが伺えた。
「練習で示せなければ試合でも示すことができないと、去年感じました。練習からゴールにこだわって、当たり前のように結果を出す。練習だからいいと思ってたらもう駄目なので、一日一日を大事に過ごして自分の良さを出していきたいです」(岩本)
積み重ねを大事に、ボールを受けて示す彼の推進力はゴールへ直結するまで突き進む。
Reported by 仲本兼進