今季の明治安田生命J3リーグで、クラブワーストとなる14位に終わったAC長野パルセイロ。来季の巻き返しへ向けて、今オフに積極補強を図っている。
加入第1号は、ガイナーレ鳥取の石井光輝だ。2019年から約2年半、髙木理己監督のもとでプレー。2020年にはキャリアハイとなる32試合出場を遂げた。昨季からキャプテンも担った鳥取の中心選手が、恩師率いるチームに籍を移した。
同じく“髙木チルドレン”である冨田康平と碓井鉄平も加入。前者はFC今治、後者は山梨学院高校時代に手を取り合った。古賀俊太郎、浮田健誠、忽那喬司も含め、同カテゴリーから即戦力クラスの選手たちが集う。新卒選手の獲得も控えている模様で、年末年始にかけてどんなリリースが待つのか。
ここまで新卒選手を除けば、J3の中ではFC大阪に次ぐスピードで獲得発表を行っている(12月22日時点)。就任2年目を迎える髙木監督のもと、スタイルをより色濃く表現できる面々が揃いつつある。資金面で言えば不利な立場に置かれるものの、着々と補強が進んでいるのは間違いない。
来季のJ3における昇格枠は3だ。2位以内に入れば自動昇格で、3位~6位に入ればJ2昇格プレーオフに進める。まずは自動昇格を目指し、最低でもプレーオフに滑り込めるか。髙木パルセイロの補強は続く。
Reported by 田中紘夢