今シーズンの戦いが終了して1週間後の12月10日、ファン・サポーターやパートナー企業など約500人が集い、2023年FC今治謝恩会が行われた。J3に参入して4年目のシーズンは、過去最高の4位。J2に昇格した2位、鹿児島ユナイテッドとの勝点差はわずかに3ポイントと、あと一歩のところまで迫っただけに、募る悔しさはなおさら大きいものがあった。
会の最後にあいさつした元日本代表監督の岡田武史会長は、「これまで私の人生には激しいアップダウンがあった。どん底を何度も経験してきました。今回、新たに底に落ちた気がして、底まで落ちると、地に足が着きます。そうすると、またファイトが沸いてきた。『この野郎、絶対このままでは終わらない』と、この最後の仕事をやり遂げたいと思っています」と、来季こそJ2昇格を果たし、来年、さらにその先へとチームを成長させていくことを誓った。
謝恩会の翌日には、前福島ユナイテッド監督の服部年宏氏の次期監督就任が発表され、17日には新たなチーム強化の責任者として北海道コンサドーレ札幌アカデミーアドバイザーの小山哲司氏のゼネラルマネージャー就任が発表された。
謝恩会後、メディアの囲み取材に応じた岡田会長が見据える来季の姿は、実にシンプルだった。「勝てる監督、勝てる選手を連れてくる。(勝つための)準備は遅すぎるくらい」。今治にとっての2024年は、すでに始まっている。
Reported by 大中祐二