海外挑戦から復帰した原輝綺と鈴木唯人。自分と向き合う時間から得たものとは J1復帰に向けて今後さらにギアを上げていきたい清水に、頼もしい2人の即戦力が武者修行から帰ってきた。原輝綺(MF70)と鈴木唯人(MF23)だ。
2人とも今年1月、原はグラスホッパー・クラブ・チューリッヒ(スイス)に、鈴木唯はラシン・クルブ・ドゥ・ストラスブール・アルザス(フランス)に期限付き移籍し、契約期間が満了して半年ぶりに清水に復帰。今節・栃木戦(7/22)から2人とも出場可能になる。
スイス・スーパーリーグにチャレンジした原は、ケガで2カ月近く休んだ時期があった中でもリーグ戦12試合出場/0得点、カップ戦1試合/0得点という経験を積んで帰ってきた。
「向こうの選手はみんな速いので、ちょっとでも気を抜くと置いていかれます。(自分は)ポジション取りは良い方だと思ってましたけど、自分より能力の高い選手とやると、そこもまだ足りないということを感じられました」と、原はチームのオフィシャル動画で語っている。 そのうえで「今のエスパルスでは、マンツーマンで(相手選手を)見ることも多くなると思うので、そういうところではしっかり自分の力を発揮できるように良い準備をして頑張りたいと思います」と口にする。
元々1対1の対応はストロングポイントだが、そこがより強化されたとなると頼もしいかぎりだ。清水に対して、守ってカウンターを狙う戦い方をしてくるチームが多いが、チームのバランスをとることにも長けた原は、そこでも力を発揮することだろう。
秋葉忠宏監督のサッカーに対しては「攻撃陣が自由に楽しそうにやっていると感じますし、それを後ろから支えていければいいなと感じています」と言う。センターバック、サイドバック、ボランチと多くのポジションでハイレベルなプレーができ、熱く闘うこともできる。昇格争いの山場に向けて、彼の加入は大きなプラス要素となるはずだ。
フランスのリーグ・アンに挑戦した鈴木唯は、初出場した4月16日のアジャクシオ戦でいきなりゴールを決めるという衝撃デビューを飾ったが、その後もなかなか出場機会を増やすことができず、3試合出場/1得点。悔しさもかなりあったため言葉数は多くないが、得るものも多かったと言う。
「本当に全ての面で学ぶことがありましたし、今後間違いなく自分のためになってくるような経験が、プロに入ってから一番できたのかなと思っています。(自身の成長を感じたところは)自分なりに感じているところはありますが、そこは(試合でのプレーで)見て感じてもらえればいいと思っています」
清水に対して人数をかけてゴール前を固めてくるチームが多い中で、個の力で相手をはがしてチャンスやゴールを生み出していくことも重要になる。そこは鈴木唯が真骨頂を発揮できる部分であり、本人も「できる・できないというより、やらなきゃいけないところ」と胸に秘めた決意を垣間見せる。
また「日本にいる時より1人の時間が多くて、自分を分析する時間も多かったと思います。そこも含めてもっとサッカーにフォーカスできるというか、もっとやれることがたくさんあるということに気づけました」と鈴木唯は振り返る。
異国の地で自分と向き合う時間を多く作れたことは、原もポジティブに捉えており、2人とも半年前よりも思慮深くなっていることが言葉の端々から伝わってくる。
戦力面で間違いなく大きなプラスとなるだけでなく、精神面でもチームに大きな刺激を与えるであろう2人の復帰。それが既存選手と良い化学反応を起こし、昇格へのブーストになってくれることを楽しみにしたい。
Reported by 前島芳雄
2人とも今年1月、原はグラスホッパー・クラブ・チューリッヒ(スイス)に、鈴木唯はラシン・クルブ・ドゥ・ストラスブール・アルザス(フランス)に期限付き移籍し、契約期間が満了して半年ぶりに清水に復帰。今節・栃木戦(7/22)から2人とも出場可能になる。
スイス・スーパーリーグにチャレンジした原は、ケガで2カ月近く休んだ時期があった中でもリーグ戦12試合出場/0得点、カップ戦1試合/0得点という経験を積んで帰ってきた。
「向こうの選手はみんな速いので、ちょっとでも気を抜くと置いていかれます。(自分は)ポジション取りは良い方だと思ってましたけど、自分より能力の高い選手とやると、そこもまだ足りないということを感じられました」と、原はチームのオフィシャル動画で語っている。 そのうえで「今のエスパルスでは、マンツーマンで(相手選手を)見ることも多くなると思うので、そういうところではしっかり自分の力を発揮できるように良い準備をして頑張りたいと思います」と口にする。
元々1対1の対応はストロングポイントだが、そこがより強化されたとなると頼もしいかぎりだ。清水に対して、守ってカウンターを狙う戦い方をしてくるチームが多いが、チームのバランスをとることにも長けた原は、そこでも力を発揮することだろう。
秋葉忠宏監督のサッカーに対しては「攻撃陣が自由に楽しそうにやっていると感じますし、それを後ろから支えていければいいなと感じています」と言う。センターバック、サイドバック、ボランチと多くのポジションでハイレベルなプレーができ、熱く闘うこともできる。昇格争いの山場に向けて、彼の加入は大きなプラス要素となるはずだ。
フランスのリーグ・アンに挑戦した鈴木唯は、初出場した4月16日のアジャクシオ戦でいきなりゴールを決めるという衝撃デビューを飾ったが、その後もなかなか出場機会を増やすことができず、3試合出場/1得点。悔しさもかなりあったため言葉数は多くないが、得るものも多かったと言う。
「本当に全ての面で学ぶことがありましたし、今後間違いなく自分のためになってくるような経験が、プロに入ってから一番できたのかなと思っています。(自身の成長を感じたところは)自分なりに感じているところはありますが、そこは(試合でのプレーで)見て感じてもらえればいいと思っています」
清水に対して人数をかけてゴール前を固めてくるチームが多い中で、個の力で相手をはがしてチャンスやゴールを生み出していくことも重要になる。そこは鈴木唯が真骨頂を発揮できる部分であり、本人も「できる・できないというより、やらなきゃいけないところ」と胸に秘めた決意を垣間見せる。
また「日本にいる時より1人の時間が多くて、自分を分析する時間も多かったと思います。そこも含めてもっとサッカーにフォーカスできるというか、もっとやれることがたくさんあるということに気づけました」と鈴木唯は振り返る。
異国の地で自分と向き合う時間を多く作れたことは、原もポジティブに捉えており、2人とも半年前よりも思慮深くなっていることが言葉の端々から伝わってくる。
戦力面で間違いなく大きなプラスとなるだけでなく、精神面でもチームに大きな刺激を与えるであろう2人の復帰。それが既存選手と良い化学反応を起こし、昇格へのブーストになってくれることを楽しみにしたい。
Reported by 前島芳雄