アンドレス イニエスタのラストマッチ(7月1日の明治安田J1第19節ホーム札幌戦)まで、公式戦は残り3試合となった。今週末に行われるルヴァンカップグループステージ最終節、6月25日の明治安田J1第18節アウェイ福岡戦、そして札幌戦。この3試合でイニエスタの出場はあるだろうか。
イニエスタはここまでJ1リーグ3試合、ルヴァンカップ2試合に出場している。最も出場時間が長いのはルヴァンカップ広島戦の33分間。次がJ1第12節の横浜FC戦の26分間。3番目がルヴァンカップグループステージ第2節の横浜FC戦の14分間である。残り2試合は8分間、4分間という短い時間だ。
当初の予定としては3月下旬と4月上旬のルヴァンカップ2試合でコンディションを向上させ、リーグ戦に入っていく流れだったと思われる。今シーズン初出場のルヴァンカップグループステージ第2節の横浜FC戦後には「ケガからの復帰で治さなければいけない状況とバルセロナに帰る事情もあったが、日本に戻ってきてもう2週間。自分のコンディションは良いので後は監督次第。プレー出来る時はしたい」と話していることからも、徐々にリーグ戦に絡んでいくことが予想された。この横浜FC戦では、イニエスタから汰木康也への絶妙なスルーパスからチャンスを作り、大迫勇也の決勝ゴールで勝利している。復帰へ向けて、上々の滑り出しだったと言っていいだろう。
続く4月5日のルヴァンカップ第3節ホーム広島戦では長期離脱から復帰したセルジ サンペールとともに57分にピッチへ入った。0-2というシチュエーションで入り、直後の60分に3失点目を奪われる展開。吉田孝行監督はイニエスタについて「評価は難しい」と話している。
その4日後のJ1第7節ホーム新潟戦では82分から投入され、翌J1第8節アウェイ鹿島戦は出場はなし。ベンチ外のルヴァンカップを挟んでJ1第9節の横浜FM戦を迎えた。この試合でイニエスタは2-3で負けていた86分に投入された。この時間帯でのイニエスタ投入の意図を聞かれた吉田監督は「お互いインテンシティが高く、バランスも崩したくないという中で、交代に関しては難しかった」と話している。
翌J1第10節アウェイ湘南戦はベンチ入り止まり。続くJ1第11節アウェイ名古屋戦はベンチから外れた。このあたりから退団濃厚の噂が持ち上がり、5月7日のJ1第12節の横浜FC戦を最後に公式戦の出場はない状況だ。
今のところ、イニエスタをピッチで見たのは6月6日に国立競技場で行われたFCバルセロナとのフレンドリーマッチが最後だ。この試合ではスタートから出場し、81分まで攻撃のタクトを振るった。ポジショニングの良さ、ボールコントロールのうまさ、パスの精度など世界基準のプレーを日本のピッチに刻んだ。そのプレーを見た人は、こう思ったのではないだろうか。ポゼッションからハイプレスにスタイルを変えなければ、今まで通りイニエスタを中心にチーム作りをしていたら、あるいは神戸が首位を走っていなければ、まだまだイニエスタは輝けたのでは…。
神戸は前節のC大阪戦に敗れて首位から陥落した。消化試合が1試合少ないとはいえ、リーグ戦ではこれからも絶対に負けられない戦いが続く。それを考えると、リーグ戦での出場は難しく、出場したとしても短いだろう。
では、今週末のルヴァンカップ横浜FC戦(6月18日ノエビアスタジアム神戸)はどうか。すでに神戸はグループステージ敗退が決まっており、イニエスタ次第では出場の可能性もあると思われる。
ちなみにイニエスタが今シーズンに出場した5試合のうち、2試合は横浜FC戦である。相性よし。週末に期待したい。
Reported by 白井邦彦
イニエスタはここまでJ1リーグ3試合、ルヴァンカップ2試合に出場している。最も出場時間が長いのはルヴァンカップ広島戦の33分間。次がJ1第12節の横浜FC戦の26分間。3番目がルヴァンカップグループステージ第2節の横浜FC戦の14分間である。残り2試合は8分間、4分間という短い時間だ。
当初の予定としては3月下旬と4月上旬のルヴァンカップ2試合でコンディションを向上させ、リーグ戦に入っていく流れだったと思われる。今シーズン初出場のルヴァンカップグループステージ第2節の横浜FC戦後には「ケガからの復帰で治さなければいけない状況とバルセロナに帰る事情もあったが、日本に戻ってきてもう2週間。自分のコンディションは良いので後は監督次第。プレー出来る時はしたい」と話していることからも、徐々にリーグ戦に絡んでいくことが予想された。この横浜FC戦では、イニエスタから汰木康也への絶妙なスルーパスからチャンスを作り、大迫勇也の決勝ゴールで勝利している。復帰へ向けて、上々の滑り出しだったと言っていいだろう。
続く4月5日のルヴァンカップ第3節ホーム広島戦では長期離脱から復帰したセルジ サンペールとともに57分にピッチへ入った。0-2というシチュエーションで入り、直後の60分に3失点目を奪われる展開。吉田孝行監督はイニエスタについて「評価は難しい」と話している。
その4日後のJ1第7節ホーム新潟戦では82分から投入され、翌J1第8節アウェイ鹿島戦は出場はなし。ベンチ外のルヴァンカップを挟んでJ1第9節の横浜FM戦を迎えた。この試合でイニエスタは2-3で負けていた86分に投入された。この時間帯でのイニエスタ投入の意図を聞かれた吉田監督は「お互いインテンシティが高く、バランスも崩したくないという中で、交代に関しては難しかった」と話している。
翌J1第10節アウェイ湘南戦はベンチ入り止まり。続くJ1第11節アウェイ名古屋戦はベンチから外れた。このあたりから退団濃厚の噂が持ち上がり、5月7日のJ1第12節の横浜FC戦を最後に公式戦の出場はない状況だ。
今のところ、イニエスタをピッチで見たのは6月6日に国立競技場で行われたFCバルセロナとのフレンドリーマッチが最後だ。この試合ではスタートから出場し、81分まで攻撃のタクトを振るった。ポジショニングの良さ、ボールコントロールのうまさ、パスの精度など世界基準のプレーを日本のピッチに刻んだ。そのプレーを見た人は、こう思ったのではないだろうか。ポゼッションからハイプレスにスタイルを変えなければ、今まで通りイニエスタを中心にチーム作りをしていたら、あるいは神戸が首位を走っていなければ、まだまだイニエスタは輝けたのでは…。
神戸は前節のC大阪戦に敗れて首位から陥落した。消化試合が1試合少ないとはいえ、リーグ戦ではこれからも絶対に負けられない戦いが続く。それを考えると、リーグ戦での出場は難しく、出場したとしても短いだろう。
では、今週末のルヴァンカップ横浜FC戦(6月18日ノエビアスタジアム神戸)はどうか。すでに神戸はグループステージ敗退が決まっており、イニエスタ次第では出場の可能性もあると思われる。
ちなみにイニエスタが今シーズンに出場した5試合のうち、2試合は横浜FC戦である。相性よし。週末に期待したい。
Reported by 白井邦彦