5月10日。ヴィッセル神戸のメディア公開練習には普段よりも多めの報道陣が詰めかけていた。お目当ての一つはアンドレス イニエスタである。翌日(5月11日)に39歳の誕生日を控え、スーパースターから去就に関する重大発表があるかもしれない。2020年の36歳の誕生日には契約2年延長というサプライズもあっただけに期待は高まった。
だが、特に重大発表は無し。いつも通りの練習取材で終了した。
イニエスタ絡みで言えば、彼と同じポジション(4-1-2-3布陣の左インサイドハーフ)のスタメン争いが激化している点が挙げられる。演じているのは、今シーズンから加入した井出遥也とヴィッセル神戸アカデミー出身の佐々木大樹だ。
4月以降のリーグ戦7試合では井出が5試合に先発し、佐々木のスタメンは2試合のみ。前線からの激しいプレッシングが評価され、井出が“ポスト・イニエスタ”の第一候補かと思われていた。だが、ここにきて佐々木が株を上げている。ゴールデンウィーク3連戦の過密日程などもあって、4月29日の湘南戦から佐々木、井出、佐々木と交互に先発が入れ替わり、しかも佐々木がこの3試合で2ゴールを挙げて猛アピール。前々節の名古屋戦では途中出場でゴールを決め、前節の横浜FC戦ではダメ押しの3点目を挙げて今季初の2試合連続得点を記録している。
5月10日の公開練習でも軽快な動きを見せていた2人。彼らの2人の使い分けに関して、吉田孝行監督に尋ねるとこんな答えが返ってきた。
「まず、お互いの特長が違います。ハル(井出遥也)の場合(強み)は特に守備のところでサコ(大迫勇也)と連係しながら、お互いを見ながらできる部分。課題はボックス内でのプレーです。前を向けるのに向かなかったり、相手の脅威になることがハルの課題だと思います。(佐々木)大樹の場合(強み)は身体の強さもあるし、なんでも器用にこなせるところ。課題はゴール前の迫力ですが、徐々に出せてきていると思います」
井出の守備と佐々木の攻撃。現状は相手に合わせて、攻・守のどちらを優先するかという選択かもしれない。今週末の広島戦は果たしてどちらか。“ポスト・イニエスタ”を争う2人に注目したい。
Reported by 白井邦彦
だが、特に重大発表は無し。いつも通りの練習取材で終了した。
イニエスタ絡みで言えば、彼と同じポジション(4-1-2-3布陣の左インサイドハーフ)のスタメン争いが激化している点が挙げられる。演じているのは、今シーズンから加入した井出遥也とヴィッセル神戸アカデミー出身の佐々木大樹だ。
4月以降のリーグ戦7試合では井出が5試合に先発し、佐々木のスタメンは2試合のみ。前線からの激しいプレッシングが評価され、井出が“ポスト・イニエスタ”の第一候補かと思われていた。だが、ここにきて佐々木が株を上げている。ゴールデンウィーク3連戦の過密日程などもあって、4月29日の湘南戦から佐々木、井出、佐々木と交互に先発が入れ替わり、しかも佐々木がこの3試合で2ゴールを挙げて猛アピール。前々節の名古屋戦では途中出場でゴールを決め、前節の横浜FC戦ではダメ押しの3点目を挙げて今季初の2試合連続得点を記録している。
5月10日の公開練習でも軽快な動きを見せていた2人。彼らの2人の使い分けに関して、吉田孝行監督に尋ねるとこんな答えが返ってきた。
「まず、お互いの特長が違います。ハル(井出遥也)の場合(強み)は特に守備のところでサコ(大迫勇也)と連係しながら、お互いを見ながらできる部分。課題はボックス内でのプレーです。前を向けるのに向かなかったり、相手の脅威になることがハルの課題だと思います。(佐々木)大樹の場合(強み)は身体の強さもあるし、なんでも器用にこなせるところ。課題はゴール前の迫力ですが、徐々に出せてきていると思います」
井出の守備と佐々木の攻撃。現状は相手に合わせて、攻・守のどちらを優先するかという選択かもしれない。今週末の広島戦は果たしてどちらか。“ポスト・イニエスタ”を争う2人に注目したい。
Reported by 白井邦彦