明治安田生命J3リーグ第1節。FC今治は、今治里山スタジアムに福島ユナイテッドFCを迎え撃った。シーズン開幕。それも舞台はホームの新スタジアムで、クラブ記録となる超満員の5,424人が詰めかけたのである。気持ちが高ぶらないわけがない。今治は前半、思うように自分たちのリズムを出すことができなかった。今季、ヘッドコーチから昇格する形で就任した髙木理己新監督は、試合後、「この状況で肩に力が入らない選手は、むしろ信じられない」と、気負いの見られたチームに共感した。
なかなかテンポよくプレーできない。そんなチームに落ち着きと冷静さを与えたのが、SC相模原から加入したDF白井達也である。右センターバックとして先発した25歳のDFは、たびたびカウンターのピンチがあった前半から要所を引き締め、はね返す守備力を見せていた。後半に入ると、思い切りよくボールを奪いに前に出て、そこからしっかりパスをつなぎ、チャンスに結び付けるプレーが際立ち始める。攻守に安定感のあるプレーで、1-0での完封勝利に貢献した。
「この素晴らしいピッチでプレーできる喜びを感じながら、その思いを表現しようと試合に入りました。自分の特徴を出せば、自ずといいプレーができる。自信を持って、集中してやるだけでした。
インターセプトからチャンスにつなげるのは自分の特徴です。それを発揮できたのも、奪いに出ていった後ろをカバーしてもらえるから。その関係性はハーフタイムでも確認したし、チームとして徹底されています。
インターセプトから攻めることは、僕だけでなく、テル(照山颯人)やサイドバックも、プレシーズンの練習試合から何度もやれていたし、ビッグチャンスを作れていました。それだけお互い、信頼してプレーできているんです」
新天地での初陣は確かな手ごたえ、さらなる自信をもたらせてくれたようだ。そして、モチベーションをいっそうかき立ててくれるのが、新たな本拠地である。
「スタンドとピッチの一体感がとにかくすごい。ひとたびいいプレーをすれば、スタジアム全体が盛り上がって大きな手拍子に包まれます。今日が初めてのプレーになりますが、90分のうち何度も応援に助けられたし、後半、点が入るとさらに一体感が増すのがよく分かりました。こういう経験をできるスタジアムは、なかなかないですよ」
サッカー専用スタジアムならではの臨場感と一体感。それを実感できるピッチに最初の一歩を記すと、戦う理由が瞬時に理解できた。
「このスタジアムは、今治がJ2、J1と上がっていくための場所です。みんなの思いを感じながらここでプレーし、勝利することには重みを感じます」
スペシャルな開幕戦で、最高のスタートを切った。
Reported by 大中祐二
なかなかテンポよくプレーできない。そんなチームに落ち着きと冷静さを与えたのが、SC相模原から加入したDF白井達也である。右センターバックとして先発した25歳のDFは、たびたびカウンターのピンチがあった前半から要所を引き締め、はね返す守備力を見せていた。後半に入ると、思い切りよくボールを奪いに前に出て、そこからしっかりパスをつなぎ、チャンスに結び付けるプレーが際立ち始める。攻守に安定感のあるプレーで、1-0での完封勝利に貢献した。
「この素晴らしいピッチでプレーできる喜びを感じながら、その思いを表現しようと試合に入りました。自分の特徴を出せば、自ずといいプレーができる。自信を持って、集中してやるだけでした。
インターセプトからチャンスにつなげるのは自分の特徴です。それを発揮できたのも、奪いに出ていった後ろをカバーしてもらえるから。その関係性はハーフタイムでも確認したし、チームとして徹底されています。
インターセプトから攻めることは、僕だけでなく、テル(照山颯人)やサイドバックも、プレシーズンの練習試合から何度もやれていたし、ビッグチャンスを作れていました。それだけお互い、信頼してプレーできているんです」
新天地での初陣は確かな手ごたえ、さらなる自信をもたらせてくれたようだ。そして、モチベーションをいっそうかき立ててくれるのが、新たな本拠地である。
「スタンドとピッチの一体感がとにかくすごい。ひとたびいいプレーをすれば、スタジアム全体が盛り上がって大きな手拍子に包まれます。今日が初めてのプレーになりますが、90分のうち何度も応援に助けられたし、後半、点が入るとさらに一体感が増すのがよく分かりました。こういう経験をできるスタジアムは、なかなかないですよ」
サッカー専用スタジアムならではの臨場感と一体感。それを実感できるピッチに最初の一歩を記すと、戦う理由が瞬時に理解できた。
「このスタジアムは、今治がJ2、J1と上がっていくための場所です。みんなの思いを感じながらここでプレーし、勝利することには重みを感じます」
スペシャルな開幕戦で、最高のスタートを切った。
Reported by 大中祐二