絶好調のＡＣ長野パルセイロが、今季最初の信州ダービーを迎える。

ゴールデンウィーク最終日に行われた明治安田Ｊ３リーグ第13節。テゲバジャーロ宮崎のホームに乗り込み、1-0と競り勝った。中2日でのロングアウェイにもかかわらず、髙木理己監督はスタメンを1人も入れ替えずに臨む。シュート数では3対13と圧倒されたが、キャプテン・三田尚希が前半に挙げた1点を守り抜いた。


「ゼロか百かで言えば百を取って、今日は一切変えないという決断をした」と髙木監督。チームは3節前のギラヴァンツ北九州戦においても、中2日でメンバーをほぼ入れ替えずに勝利していた。その経緯を踏まえれば、長野にとって過密日程は言い訳にはならない。選手と指揮官の双方が腹をくくり、苦しみながらも今季初の無失点で勝ち切った。

公式戦5連勝、リーグ3連勝。絶好調の最中、今週末に迎えるのは信州ダービーだ。天皇杯予選を兼ねた長野県サッカー選手権大会の決勝にて、松本山雅ＦＣと相まみえる。「どの試合よりも気持ちが入る。結果だけを求めて戦わないといけない」と古巣対決の大野佑哉。昨季は同舞台でPK戦までもつれるも、5人目の大野が決めて本戦進出を遂げた。今季もそれに次ぐ連覇を果たし、勢いに拍車をかけられるか。

Reported by 田中紘夢